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「婚活」にまつわる現代社会の問題点④「婚活ストレスとは・・V」

「婚活ストレス」に悩む患者に共通しているのは、断られることに対する不安やダメージの大きさだといいます。

婚活においては、容姿や年齢だけでなく、性格や年収・価値観などあらゆる角度からその人との相性が判断されています。

にも関わらず、断る際にはその理由はほとんどが伝えられないため、断られた側はまるでその人の全人格を否定されてしまったかのように受け止め、どこがいけなかったのか何がダメだったのかと出口のない深い悩みに沈み込んでしまうのだそうです。

では、こうした婚活ストレスに負けないためには、どうすれば良いのでしょうか。

専門医は「つらい時には共通の思いを吐き出して共感し合える婚活仲間を作り、それでもどうしても疲れたと感じた時には焦らずに少し婚活そのものを中断した方がいい」とアドバイスしています。

また、婚活ストレスの裏には、将来の生活への不安が隠れていることも多いといいます。

女性でも本気で働き、男性でも家事などの生活能力を鍛えて、たとえ一人でも生きられるという自信と、共働きであっても支え合える力を身に着けることが生活不安の予防にもなり、ひいては結婚への近道にもなるでしょう。

婚活の悩みをつづるブログやFacebookなどのSNSで仲間と交流することで心を立て直した人も多くいるそうです。

ひとりで悩みを抱え込まず、結婚に求める条件を見直しつつ、自分ひとりでも生きられる力とその自信を身につけることが、現実的な処方箋であり、婚活の成功にもつながるのです

「婚活」にまつわる現代社会の問題点④「婚活ストレスとは・・IV」

長引く不況の中で、男性が家族を養い、女性が家事や育児をするという『昭和的結婚観』は、今の時代にそぐわないだけではなく、まず現実的に不可能になっています。

であるにも関わらず、自分自身の職探しすらままならない不況であるがゆえに、古い結婚観から抜け出せず、ないものねだりを続ける女性が多いのもまた事実です。

さらに、昨今の「婚活ブーム」により出会いの機会だけは増えていることもあり、より条件の良い結婚相手を求め、ひとつひとつの出会いを大事にしない人が増えていることも問題として指摘されています。

そんな状況下では、まじめな人・真剣に結婚したいと考えている人ほど、まるでゲーム感覚で気軽に選び選ばれる今の「婚活」の環境になじめず、かえって傷つきストレスを抱え込んでしまうという悪循環に陥りがちなのです。

こうしたストレスに対処するための「婚活疲労外来」という専門医もあります。

お見合いで断られ続け不眠に悩む男性や、相手からの連絡がないことが不安で原因不明の身体の痛みを発症した女性など、うつ病や不安障害の症状を訴える患者が多く通いつめるそうした病院では、専門の精神科医が、薬やカウンセリングなどを中心とした心と身体の治療を行なっているそうです。

「婚活」にまつわる現代社会の問題点④「婚活ストレスとは・・III」

A子さんやB子さんの話は数多ある婚活事例の中でも特に不幸な一例とも言えるでしょう。

100%完璧とは言えないまでもある程度理想的な相手とめぐり合い、ごく普通の交際期間を経て幸せな結婚をしているカップルも現実には数多く存在します。

しかし一方で、「婚活」によって身体を壊したり、人生が大きく変わってしまうような不幸に出会ってしまう人が少なからずいるという事もまた現実なのです。

ただ、女性ばかりが悲しい思いをしているという事では決してありません。

女性の側にも年収700万円以上であるとか、一流大学出身であるとか、譲れない条件があり、現実認識に欠けた高すぎる理想を追い求めがち人が多いこともまた事実です。

「普通の家庭が欲しいだけ」「幸せに暮らしたいだけ」、彼女たちは口を揃えたようにそう言います。

しかしながら、未婚男性の8割以上が年収400万円未満、というのが厳しいながらも現実です。

今がそんな時代である以上、条件をクリアし理想の結婚にこぎつけることがどれほど困難な道のりなのかは、火を見るより明らかでしょう。

そうした婚活における理想と現実のバランスの崩壊を「婚活の限界はすでに見えている。」と説く専門家もいます。「婚活しても結婚できないストレス」に悩む男女は増えつづけているというのです。

「婚活」にまつわる現代社会の問題点④「婚活ストレスとは・・II」

世間一般に、いわゆるアラフォーと呼ばれる年代に差し掛かったB子さんは、大学卒業直後から結婚願望が強く、まだ20代前半だった当時から結婚相談所をいくつも渡り歩き、今は複数の婚活サイトに登録しています。

たくさんの男性から婚活サイトを通じて「会いたい」「一度お食事でも」といったメールが届き、ある意味、自分好みでより条件の良い男性を選び放題だった20代の頃には思いもよらない事でしたが、30代になるとあからさまにそれが少なくなり、35歳を過ぎた途端に男性からのメールがぱったりと届かなくなったと言います。

仕方なくこちらからサイトでこれはという男性を探してはメール交換を始めてみるものの、ネット婚活では返事がないのが断りの合図、返信が途絶える度に、あるいは最初の返信すら来ない事が増えるにつれ、心を整理できないまま落ち込み、まるで自分だけが世界から取り残されていくような絶望感に苛まれるようになっていったそうです。

気に入っていた男性が、後になって実は既婚者だったとわかったこともありました。

誰でも手軽に登録できるが故に相手の素性やプライバシーの一切わからないネット婚活では、いわゆる出会い系サイトのような体の関係だけが目的の男性も残念ながらいるようです。

「婚活」にまつわる現代社会の問題点④「婚活ストレスとは・・I」

結婚相手を探すためにいくつもの結婚情報サービスに同時に登録したり、婚活パーティやいわゆる合コンなどの集まりに積極的に参加したりもしてみたものの、いずれもうまくいかず、心身ともに疲れ果ててしまい、ついには「婚活ストレス」という心の病になってしまうこともあります。

近年、メンタルクリニックに通う人の中には婚活疲れから不眠症や不安障害になってしまった患者も決して少なくはないそうです。

婚活歴10年以上にもなるA子さんは昨年夏、何度目かの婚活パーティで知り合った男性と食事をし、帰宅した直後に、ぐったりと床に倒れ込んでしまったそうです。

婚活で知り合った男性はこれまで20人以上、ようやく食事にまでこぎつけても、次のデートにつながることは稀で、何度も数をこなしてしまっただけに、次はもう断りたいと感じている相手の気配が手に取るようにわかるようになってしまったのだそうです。

それから1か月間、思った通り相手からの連絡は二度とないまま、何も手につかず家に閉じこもってボンヤリとする日々が続きました。

心配した友人が半ば強引に病院へ連れて行ってくれましたが、医師の診断は「うつ病」という極めて深刻なものでした。

A子さんは、ここ数年の間に両親が相次いで他界し、派遣で続けていたデザインの仕事も契約終了、「結婚」にこの先の人生を懸ける思いが大きくなる一方だっただけに、余計こたえてしまったのでしょう。

「また一からやり直し」という思いを何度も何度も繰り返すうち、次第に精神をすり減らしてしまっていたのではないでしょうか。

昨今の「婚活」事情はどうなのでしょうか?② 「限界はすでに見えている?」

とある大手新聞がその紙面上で、マスコミや著名人・有識者などが「婚活ブーム」を煽り、「必ず結婚しなければならない、結婚しなければ孤独死が待っている」といった風潮を世に蔓延させることで結婚していない(結婚できない)適齢期にある多くの人々を不安にさせている、と述べ、そうしたプレッシャーをストレスに感じている多くの人達がいるという意味の「婚圧」なる新しい造語を批判と共に紹介した事もありました。

また、ある調査会社のデータによりますと、50歳未満の未婚男性では年収400万円未満の割合が83.9%であると言われています。

しかし、一般的な「婚活」中の女性が理想とする年収は500-700万円であると言われ、上のデータでは全体のわずか4.9%しかいないと言われます。

しかも、それら高所得の男性ですら、大半が結婚後は共働きを希望しているそうです。

一方で女性の中には、近年の金融危機や長引く不況などを原因とした就職活動への絶望感もあり、「専業主婦願望」はますます高まっていると言われています。

すなわち、養って欲しいと望む女性と専業主婦を養える(養っても良いと考える)男性とのバランスは大きく崩れていることになります。

この結果から、「婚活の限界はすでに見えている。」と説くジャーナリストもいるようですが、あなたはどう思われますか?

昨今の「婚活」事情はどうなのでしょうか?① 婚活についての批判など

別の社会学者からは、「婚活」の定義そのものに対する以下のようなさまざまな批判も出てきています。

「就職活動=就活からの連想によって「婚活」という言葉が出てきたことに、奇妙なものを感じる。」

「本来であれば、恋愛から結婚への過程は千差万別であるべきもの。それが他人(婚活業者のサービスや婚活パーティなど)に用意されたパッケージで、リスクを取らず最小限の労力で済まそうなんて、信じらない。クローゼットから洋服を選ぶような感覚で結婚相手を決めるという発想は、危険ではないのか。」

「婚活に血道を上げる人達には「恋愛」の2文字はみじんも感じられない。あるのは「計算」だけなのではないか。「草食系」などとチヤホヤするのも疑問。メディアに踊らされているのではないか。」

「『恋愛結婚』が定着したのは、1960年前後。まだ、社会全体が恋愛に慣れていない。「結婚」というものの形の変化に多くの人が戸惑っているのが現状で、そんな中、独身でいることは、自分に正直に生きた結果であり、何も慌てて「婚活」などの流れに乗る必要はない。結婚する、しないは個人の自由。その意思は尊重されるべき。」

等々、学者の意見(批判)というよりは、駅前の居酒屋で聞こえてくるおじさん達のお説教話のようなものも中にはあるようですが。

どんなものであれ行動であれ、批判をする人はどこにでもいるものですし、面白く思わない人がいるのもまた同様です。

大切なのは「人がどう思うか」ではなく、「あなたがどう考えるか」なのではないでしょうか。

「婚活」にまつわる現代社会の問題点にはどんなものがあるのでしょうか?③

極めて片寄った極端な意見とも取れるものですが、一部の評論家やエコノミストと呼ばれる人の中には、「婚活」が一過性のブームではなくごく一般的・常識的な行動として社会に浸透することによって、結婚相手の収入に対する女性側の要求が高まり、さらには一般的な結婚生活に必要な収入レベルの水準がより上昇し、ひいては少子化がより深刻化する、といった壮大な問題提起とともに現状を懸念する風潮も生まれて来ているようです。

一方、収入の不安定な者同士のいわゆる「できちゃった結婚」が増えることで、社会階層の固定化や階級の世襲化がより一層進行するのでは、といった議論もなされているようです。

眉間に縦じわを寄せながら声高に叫ばれる小難しい議論はともかくとしましても、古くから「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とも言うように、やり過ぎ、期待し過ぎ、高望みし過ぎ、ばかりでは結局、結果が伴わないものです。「婚活」も「自分磨き」も無理のない範囲でほどほどに行なうことが、長く続けられることにもなり、結果的に希望にかなった良い方向へ繋がることになるのではないでしょうか。何ごとも適量適度に分をわきまえて行なうことが何より大切なのではないかと思います。

「婚活」にまつわる現代社会の問題点にはどんなものがあるのでしょうか?②

婚活にまつわるいくつかのキーワードから、複雑化する現代社会がもつ問題点を探ってみましょう。

キーワードその2:「婚活ブーム」

婚活を題材にした映画やテレビドラマ、ベストセラー小説などのヒットにより、数年前から「婚活」そのものがひとつのファッションやスタイルのように語られることも多くなり、ひとつのブームを形作っています。本当に心から結婚したいと望む男女だけでなく、世の流れを追うように流行りだからといった気軽なスタンスで婚活に臨む層も増えてきました。

そうした婚活のブーム化や、今や国全体の問題ともなっている少子化への対策などを背景として、結婚活動の支援に積極的に取り組む地方自治体や団体・企業も増えてきています。

また、こうした社会情勢を奇貨とみた企業によって、従来のいわゆる結婚相談所ばかりではなく、ネットやFacebook、スマホアプリなどを使った「婚活」関係の新たなビジネスが続々と誕生し活況を呈しています。

しかし、どんな業種にもある話ですが、行きすぎた悪質な商行為を行なう企業も現れ、告発されるなどの問題も発生しています。

また、そうしたさまざまな婚活サービスを利用し、参加してみたもののうまくいかず、いわゆる「婚活疲れ」といわれる精神的な病に陥った女性なども少なからず存在するのが現実です。

「婚活」にまつわる現代社会の問題点にはどんなものがあるのでしょうか?①

「婚活」という言葉を作り出し広く提唱した件の社会学者の説によると、現代日本の「婚活」は、近年より複雑化する情報化社会を反映する様々な社会問題をはらんでいるといいます。

婚活にまつわるいくつかのキーワードから、それらの問題点を探ってみましょう。

キーワードその1:「自分磨き」

婚活を円滑に効率良くより効果的に(そして人よりも有利に)行なうために自分自身を磨き上げる、といった行動も広い意味では婚活そのものに含まるものでしょう。

特に男性にはその傾向が顕著に見られ、コミュニケーション能力や経済力など、様々なスキルを磨き人間性や人としての魅力を高めようとします。

婚活男性を対象としたセミナーや講座は何処も盛況であるという点だけ見ても、時代の一端を窺い知ることができるでしょう。

自身の魅力を高めたりスキルアップする事に熱中する余り、「結婚」という本来の目的を見失ってしまったり、中には身体や心を病んでしまう男性も決して少なくはないと言われています。

一方、女性の場合には磨きすぎると逆に結婚の可能性が遠のくといった指摘もあるようです。時代は変われども、男性は自分よりも出来る女性(とりわけ経済力のある女性)を結婚の対象として見ることはなかなか難しいといったところでしょうか。